鯛からの手紙
皆さん(って誰だよ)、自分に手紙を書いたことがあるだろうか。
おそらく一人旅など経験したことがある人は一度はやったことがあるだろう。
その手紙を書いている部屋やその土地の匂いが思い起こされ、自分がどのような気持ちでそこにいたのか、その時現在のまま送られてくるのでとてもおもしろい。
出だしはこんな感じだ。
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ひろきへ
今、オレはタイのチェンマイにいる。ゲストハウスの部屋は汚いが街の人は親切だし快適な旅をしている。
ひろきは元気か?都会の生活は大変だろうが、頑張っていることと思う。
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ちょ、ちょっと待てよ。何で偉そうなんだよ。オレはもう東京に帰ってきてお前より経験を積んでるのに、まだタイで旅行中のお前に何でそんな口の利き方されなきゃなんないんだ?
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タイは良いぞ。せわしない東京と違い時間がゆっくり流れているようだ。
電車も時刻表どおりに来ないが、そんな時は駅のベンチに寝転がってのんびりすごすのさ。
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「さ」って何だよ!そんなキャラだったのかよ!っつーかお前社会復帰できなくなるぞ!
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食事もはじめは慣れなかったが、慣れるとこれがうまい。
タイ人はあまり自炊はせず、屋台で食事を調達するようだ。
物価も安いし合理的だよな。
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合理的って、お前ただ楽したいだけじゃねーかよ!しかも物価も安いし、って、それお前が日本人だからだろ。バカかお前は!
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またこの土地には戻ってきたいと思う。
タイはサイコーだ!
また、手紙書くからな。待ってろよ!
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う、う〜ん。まぁ良いけど・・・
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PS.土産にナンプラー買ったぞ。楽しみにな。
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余計なものを買うな!
みんなも「自分に手紙」やってみよう〜。